本日は当事務所で行っている財務顧問の内容について簡単にご説明します。
- 財務顧問とは
- 税務顧問との違い
- 財務と税務の関係性
- まとめ
財務顧問とは
財務顧問とは「資金繰り」の管理を経営者・個人事業主の皆様と一緒に行う業務です。
よくわからないですね。
簡単に言うと、お金を溜める支援を行っています。
当事務所では、顧問契約していただいて一番最初に3年から5年の中長期経営計画を作成してもらいます。
これは、3年後・5年後の目標を数字に置き換えていただく作業で、カーナビでいうところの目的地の設定です。
そして、毎事業年度開始時に作成した中長期経営計画を基に単年度経営計画を作成し、毎月作成する試算表との差異分析を行います。
ここで計画と実績が大きくずれている場合は、目標に向けてどのような改善が必要か一緒に検討します。カーナビでいうところのルート再検索です。
中長期経営計画の作成、単年度計画の作成、毎月のミーティングの他、融資時の銀行交渉なども行います。
税務顧問との違い
税務顧問は、税務相談や仕訳・消費税区分の確認、試算表・決算書の作成及び申告を行います。
要は税金の計算のために必要な書類の作成と税務相談を行います。
節税の話や税金がいくらになるかの試算など税務にまつわる業務は、こちらの税務顧問の内容です。
財務顧問との違いをものすごく簡単に言うと
・財務顧問は「お金」の顧問
・税務顧問は「税金」の顧問
です。
この二つは、似ているようで違います。
財務と税務の関係性
例えば、税金を低くしようと経費を多く使ったとします。その結果、利益が圧縮され思惑通り税金をひくく抑えられました。しかし、経費を多く使うということはそれだけ手元資金を使うということですので、結果去年より手元資金が減っている。ということがあります。
(節税目的で入った保険料の支払が資金繰りを圧迫しているという状況もこれと同じです。)
節税だけを考えていると、結果手元資金が減っている。というなんともお粗末な状態になってしまいます。
大事なことは手元資金であって節税はその方法でしかない、ということです。
まとめ
当事務所では税務顧問と財務顧問をともにご契約いただき、目標値の設定から目標に向かう過程の支援をおこなっています。
もちろんその過程で税金の問題・経営の問題・資金繰りの問題など様々な問題に直面します。
その問題から課題を抽出し一つ一つ解決していくことで、最終的に目標に達成することができると考えています。
皆様の頭の中にぼんやりと浮かんでいる将来の姿を、中長期経営計画に数字というわかりやすい尺度で落としこみ、
せっかく作成している試算表や決算書を使って
今のご自分の位置、
向かうべき方向性の確認
を一緒にできれば幸いです。